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ご挨拶

第19回日本心血管画像動態学会開催にあたって
"画像診断か・機能診断か:その選択"
−2日間で心血管疾患診断をマスターする−

赤坂隆史先生 第19回日本心血管画像動態学会を平成21年1月16日(金)・17日(土)の2日間にわたり、和歌山の地において開催させていただくにあたり、会長として一言ご挨拶を申し上げます。


まず初めに、従来から御存知であると思いますが、本学会の第2日目は心臓血管放射線研究会との併催であり、この度は「第68回心臓血管放射線研究会」の会長である多田村栄二先生と合同で開催させていただけることを大変光栄に存じ上げるとともに、本会開催にあたり、多田村先生から多大なる御配慮と御協力を頂いたことに対して心から感謝を申し上げたいと存じます。また、本学会を主催させていただく機会と慶びを与えて頂き、会長に御推薦頂いた諸先生方に心より感謝申し上げますとともに、本会開催を支えてくださった関係の方々に厚く御礼申し上げます。


さて、近年の心血管画像動態評価は、MDCTやMRIよる非侵襲的・半侵襲的な冠動脈狭窄病変評価・心血管疾患評価の急速な普及、IVUS応用による冠動脈プラークの質的評価、さらにOCTによる超微細な冠動脈内画像診断の進歩など、画像診断領域の発展が著しく、冠動脈疾患の機能的な評価である心筋虚血評価が多少おろそかになっているような感がある。しかし、米国では保険適応が認められたこともあり、冠内圧を用いた冠動脈狭窄病変の機能的評価が徐々に注目され、冠動脈疾患の本来の評価法である「解剖学的診断」と「機能的診断」とがバランスよく日常臨床に普及してきているように思われる。こういう背景などから、今回のテーマを「画像診断か機能診断か:その選択」と題して、プログラムを作成させていただきました。また、「2日間で心血管疾患診断をマスターする」を副題として、若い先生方にそれぞれの診断法を学会に参加するだけでマスターできるように企画させていただきました。


パネルディスカッションでは本学会の本テーマをそのままタイトルとして、また、心臓血管放射線研究会との合同シンポジウムでは「画像診断、機能診断の有用性と限界〜放射線医師と循環器医師からの視点〜」と題して、種々の画像診断と機能診断の現状と将来性について議論していただきます。また、平成20年10月から保険収載となった新しい画像診断法であるOCTにフォーカスをあて「OCT の基礎から臨床応用まで」と題した共催教育セッションを設定し、新しい診断法の短期マスターを目指しました。日常臨床に普及したMSCTに関しては、「心臓CTの現状と将来性」と題して心臓CTの臨床的意義の再確認と各装置の最新の情報についてのワークショップを企画いたしました。招待講演では、Mintz先生(Colombia University, USA)にintracoronary imagingの総論を、Guaguliumi先生(Bologna, Italy)にOCTの臨床に関して、Lerman先生(Mayo Clinic, USA)・Tahk先生(Ajou University, Korea)には冠内圧計測および機能診断について話題を提供していただき、各診断法の世界最先端の情報をお話頂く予定にしております。


本会が会員の皆様にとって有意義なものとなり、本学会のさらなる発展に寄与できれば幸いに存じます。最後に多数の演題応募を頂き感謝申し上げますとともに、口演演題枠に制限があるため一部の会員の方々には御迷惑をお掛けいたしたことを深くお詫び申し上げます。


今回は和歌山での開催で、交通では大変ご不便をおかけ致しますが、関西空港からリムジンバスで30〜40分程度のところで、飛行機便を選んでいただければ遠方の方々ほど便利であるかもしれません。歴史ある和歌山城の正面での開催で、海の幸・山の幸が大変豊かなところで、学会と同時に和歌山の文化にも親しんでいただければ幸いに存じます。


限られたスタッフにより諸事万端手作りでの準備ですので、何かと不行き届きがあるとは存じますが、今回のテーマの真意を御理解いただき、皆様方の積極的なご参加と活発な討論をお願い申し上げます。


和歌山県立医科大学 循環器内科 赤阪隆史